白アリはこんな場所にいます・・・

投稿日:

みなさん一戸建てにお住まい・もしくは購入を検討する際に、一度はシロアリの被害「蟻害」について耳にしたことがあるかもしれません。実際に中古一戸建てを検討されている方ならなおさらだと思います。

「蟻害」とはシロアリによる建物の被害のことで、表面的に食べられてしまう程度や、通り道程度に食べられている被害ならまだいいのですが、シロアリは木材の表面を残して柔らかい内部を好んで食べる傾向がある為、建物の土台や柱の内部からシロアリに食べられ、スカスカの状態になってしまう場合もあります。こうなってしまうと、建物は十分な強度を得られなくなり、大変危険になります。

シロアリはアリ(クロアリ)に似た白または褐色の昆虫で、羽は4枚ともほぼ同じ大きさで胴にくびれがないことで、アリ(クロアリ)と区別できます。分類的にクロアリはハチの仲間ですが、シロアリはゴキブリの仲間です。

また、日本に生息するシロアリは16種が確認されていますが、この内建物を食べ「蟻害」の原因となるのはヤマトシロアリ、イエシロアリ、ダイコクシロアリ、アメリカカンザイシロアリの4種です。

シロアリは地中だけではなく木材や枯れ木、時には物置に保管された段ボールやタンスの中に大きな巣を作ります。巣の内部には1~3万匹ほどのシロアリが生息していて、この巣を中心にしてあちこちを食べるので木造の住宅などでは大きな被害がでます。

リセットハウスでは、築年数の古い中古一戸建ても積極的に買取り、そして次のお客様が安心してお住まいになれるよう再生リフォームをしますので、特に蟻害については最大限注意を払っています。ここでの、誰でも簡単に分かるポイントをいくつかご紹介したいと思います。

 

①基礎や土台に「蟻道(ぎどう)」はないか?

シロアリは基礎や土台などの外側に通り道を作る時、外敵から身を守る為、土やシロアリの唾液や糞で作られたトンネルを作ります。これを「蟻道」と言います。この「蟻道」が白く乾いていれば過去に活動していた可能性が高く、黒く湿っていれば現在活動中の可能性が高いです。また、活動中の「蟻道」を壊してみると、中から大量のシロアリが出て来ることもありますが、あっという間に地中にもぐって逃げてしまいます。

 蟻道

②シロアリが登りやすい場所はないか?シロアリは暗く暖かく湿った場所を好みます。

建物の外部であれば、物置や植栽で日影になっていたり、地面が常に湿っている、基礎の上の方まで土が被っているような場所は要注意です。建物の内部であれば浴室や洗面等、湿気があり、暖かい場所の床下は特にシロアリが好みます。また、シロアリは水分と土を持って行ける範囲までしか登って行かないといわれていますが雨漏り等の被害で屋根裏や壁の内部が湿っている場合は、2階や屋根裏まで被害を受けている場合もあるので要注意です。

③過去に、「シロアリの羽アリ」が出たことは無いか?

「シロアリの羽アリ」は通常人の目に触れることは無く、シロアリの巣が大きくなり、新しい繁殖活動をする為一定の条件が整うと一斉に飛び立ちます。時期としては4月から5月の、蒸し暑い無風の日に発生すると言われています。 この「シロアリの羽アリ」が建物内外(浴室、洗面、玄関などが多い)で発生した場合は、シロアリの巣が大きくなっているという事なので要注意です。

ここで注意したいのは、羽アリにもシロアリとクロアリがあり、これらの見分け方です。分かりやすい特徴としては、「クロアリの羽アリ」は胴体がくびれて後ろの羽が前の羽より小さいのに対し、「シロアリの羽アリ」は胴体にくびれが無く寸胴で4枚の羽全部が同じ大きさです。

今回は簡単なポイントのみ紹介しましたが、現況の中古一戸建てでは基礎のクラック(ヒビ)の内部や、基礎の外張り断熱の断熱材内部に巣を作り、そこから木部の内部だけを食べ進み外部からは全く分からない場合もある為、発見が非常に困難な時もあります。

 

リセットハウスの中古一戸建ては、床下の蟻害点検及び防蟻処理済です。さらに工事完了日より5年保証付で安心。自信をもってお客様におすすめ致します。

Pagetop